ワールドビジネスサテライト (ニュース)
きょうの日経平均株価は取引開始直後から大幅に値を上げ、600円を超えて上昇。そのまま高値圏で取引を終えた。積極的に売り買いされた銘柄を見ると、上位を独占したのは半導体の製造や検査をする装置を手掛ける企業と、AI関連。株価も好調で、半導体検査装置のアドバンテストが5%上昇し過去最高となったほか、レーザーテックも2%を超える上昇で相場を牽引した。半導体とAI関連株が日経平均株価を3万9000円台へと押し上げたきっかけとなったのが、アメリカのエヌビディア。エヌビディアの株価は、4月にトランプ政権の相互関税や半導体輸出規制など影響を受けて大きく下落した。ところが先月下旬の決算で増収が続く見通しが発表されると上昇し、25日の取引で株価は過去最高を更新した。さらに、アメリカの投資会社のアナリストが「次の生成AI普及の『黄金の波』に突入している」と指摘し目標株価を引き上げたことも、株価には追い風となった。株価の上昇により、エヌビディアはマイクロソフトを抜いて時価総額で再び世界最大の企業に返り咲いた。25日のナスダック市場は、エヌビディアを筆頭に半導体株のほとんどが上昇している。その後の時間外取引でも堅調な動きが続いていて、間もなく始まる取引が注目されている。