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森田さんに話しを聞く。テーマは「日銀は何を見て次の利上げ時期を決めるのか?」。森田さんは「9月の金融政策決定会合では植田総裁は米国経済の動向を見極めるような発言があり、市場の早期の利上げ観測は少し後退したこともあった、その後、石破新総理が利上げの環境ではないとの発言があったが植田総裁の発言がもともとあったので金利市場などはあまり反応しなかったということがある」などと話した。また7月日銀金融政策決定会合では追加利上げを決定していると説明。各国の政策金利の動きについて説明し、特徴的なのは日本の動きで、アメリカの利上げが終わったところで利上げをやっていて「為替が大きく動かないようにするためにある程度同期させることも必要」「アメリカの利上げは去年の7月に終わっており、日銀は3月と7月に利上げをしている、今回はだいぶ遅れて利上げをやっている。現時点においては政策の方向性は180度逆。これからアメリカが利下げを連続的にやっていくことになると、為替面では円高にふれやすいことになる」などと話した。アメリカ経済に影響するファクターは過去の利上げと今後の利下げの影響・大統領選後の財政政策・ハイテク 半導体サイクルの行方・中国経済の行方を上げ、これ以外ではアメリカのインフレの水準も焦点とチャートで説明し、「国内の経済物価が重要だが、アメリカの複雑な景気予想を見極める時間が必要。来年の1-3月くらいになってくると判断がついていくるかもしれない。下振れとなると利上げはしばらく難しいという判断を日銀がしていくる可能性もある。理想はFRBが利下げを完全に止めること」などと話した。