TBS NEWS (ニュース)
アジア歴訪中のトランプ大統領。6年ぶりに韓国を訪問し、韓国側は国賓待遇で手厚く出迎えた。李在明大統領からは金の冠のレプリカが贈られ、最高勲章も授与された。首脳会談では、冒頭にトランプ大統領が金正恩総書記との会談について「今回は都合をつけられなかった。しかしまた訪れる機会はある」などと述べた。これに対し李在明大統領は「金正恩氏との会談を要請しいつでも受け入れるとの姿勢を見せたことは朝鮮半島に平和のぬくもりを作り出してくれた」と強調。また関税交渉については、韓国大統領府が「大枠で合意した」と発表。自動車関税は現状の25%から15%に引き下げられるとしている。トランプ大統領は一連のアジア訪問について「アメリカに数兆ドルを持ち帰る」などと成果をアピールした。
高市総理は30日初の日韓首脳会談に臨む。29日はトランプ大統領と演説を行った高市総理。演説の際にはトランプ大統領が「トヨタが100億ドル以上を投じて全米に自動車工場を建てる予定だと高市総理に聞いた」などと語った。1兆5000億円以上にのぼるトヨタの新たな対米投資。トヨタはアメリカで生産した車を日本で販売する逆輸入も検討していると明らかに。トランプ大統領にアピールする狙いか。また日米の国防トップが初会談。防衛費の増額について、アメリカはこれまで同盟国に繰り返し要求してきた。会談後の共同記者会見で小泉防衛大臣は「防衛費の増額に引き続き取り組んでいく決意を伝えた」などと述べ、ヘグセス国防長官は「日本に何かを要求したということは一切ない」などと述べた。ヘグセス国防長官は「素晴らしい会談だった」と振り返り、自身のXでは小泉氏とともにスカジャン姿を披露した。会談では中国の動向も話題にあがったという。
30日トランプ大統領は米中首脳会談。焦点はトランプ関税。トランプ政権はフェンタニル流入を理由に中国に20%の追加関税を課していたが、トランプ大統領は会談を前に追加関税引き下げの可能性を示唆した。会談では関税・レアアースなどの輸出規制に進展があるか注目される。
