ニュースウオッチ9 (ニュース)
ことしの春闘は、きょうが集中回答日。大手では、満額回答が相次いだ。会見で金属労協・金子晃浩議長は「全ての組合で賃上げを獲得している」と述べた。自動車や電機などの大手では、満額を含む高い水準の回答が相次ぎ、中には組合側の要求額を上回るケースもあった。大手自動車メーカーでは、トヨタ自動車は賃上げとボーナスの要求について総額を満額回答した。満額回答は5年連続。電機メーカーでは、NEC、日立製作所、富士通が、ベースアップ相当分として、月額1万7000円の賃上げで満額回答した。食品飲料メーカーでは、飲料大手・サントリーHDが、平均で約7%の賃上げで妥結したほか、食品大手・味の素は3年連続で6%程度の賃上げをすることで妥結。化学メーカー大手・三菱ケミカルは、組合の要求を上回る回答となった。ことしの春闘では、おととしと去年から続いてきた賃上げの勢いを定着できるかが大きな焦点で、連合が全体で5%以上の賃上げを求める方針を掲げていた。