NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
厚生労働省によると、国民年金の昨年度の決算は、加入者数の減少に伴って保険料収入が減少した一方、国内外の株高や円安の影響で、運用収入が大幅に増えたことなどから、時価ベースで2兆544億円の黒字となった。また、厚生年金は、国民年金と同様に運用収入が大幅に増えたことに加え、高齢者や女性の就労が進んで保険料収入も伸びたことなどから、45兆円4646億円の黒字となった。黒字幅はいずれも過去最大。この結果、昨年度末の積立金の残高は、国民年金が12兆5173億円、厚生年金が243兆478億円となり、総額は過去最高の255兆5650億円となった。厚生労働省は、リスク管理をしながら長期的な視野にたって、来年度以降の運用方針を策定していきたいとしている。