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日本時間のきょう、米国・トランプ次期大統領と安倍晋三元首相の妻・昭恵さんが米国・フロリダ州にあるトランプ氏の自宅「マルアラーゴ」で面会。政府ルートではなく私的な面会で、トランプ氏と昭恵氏が直接やり取りして決まったという。マルアラーゴは過去にも安倍夫妻とトランプ夫妻が面会を行った場所。メラニア夫人はSNSで「私たちは安倍元首相を懐かしく思い出し、彼の素晴らしい功績をたたえた」とコメント。蜜月関係の始まりはトランプ氏が大統領選挙に初めて勝利した2016年。安倍晋三元首相は各国の首脳に先駆け、ニューヨークのトランプタワーにいち早く出向き、会談後にはトランプ氏が「素晴らしい友情が始まった」とSNSに書き込んだ。その時に持参したお土産はトランプ氏が大好きな色“金色”のゴルフクラブ。ゴルフ好きという共通点があった2人は以降、ゴルフ外交が盛んに行われた。2017年にはトランプ氏が大統領就任後、初来日。昭恵さんはメラニア夫人と都内の小学校を視察し、子供たちと笑顔で記念撮影。その後に開かれた晩餐会ではトランプ氏の隣に着物姿の昭恵さんが座った。2019年には肉好きのトランプ氏を東京・六本木の炉端焼き店へ招き、安倍夫妻がおもてなし。トランプ氏は若鶏の串焼きや和牛ステーキなどを食べたという。その関係は途切れることはなかったのか。今年1月、トランプ氏に「日本」について質問をしたところ、「安倍元首相は偉大な男だった」と語った。CNNによると、トランプ氏は安倍氏の死後も昭恵さんに定期的に電話をかけ様子を尋ねていた。石破首相とトランプ氏との会談時期の見通しが立たない中での2人の私的な面会。その意味について上智大学・前嶋和弘教授は「安倍夫妻を大切にしている、日本を大切にしているというメッセージだと思う。石破さんに外交上は案件がないので会っていないが、昭恵さんと会うことで日本を大切にしているという明確な意思だと思う」と語った。今回の面会が良好な日米関係の維持につながるのか。首相周辺は「お願いしたわけではないが、結果として地固めになればいいと思う」と話している。