クローズアップ現代 #4943 最新分析 アメリカ大統領選 ~カギ握るA世代の選択~
ペンシルベニア州に住むジャレッド・ペレーズさんは自動車部品の修理の仕事をしているが、バイデン政権下でインフレが進み、今の収入では生活ができなくなったという。現在はトランプ氏に投票しようとしている。ただ、トランプ氏の移民政策が気がかりだという。友達には不法移民の人もいて家族を養うために働く姿を見てきた。憎しみを煽るようなトランプ氏の発言に危うさを感じながらも、目の前の生活を優先せざるを得ないと考えている。ウィスコンシン州にある大学でガザでの停戦を求める抗議デモに参加したローマン・フリッツさんは民主党を支持しているが、ハリス氏の中東政策には反発している。ハリス氏に政策を見直してほしいと考え、民主党の州代表の1人となり、ハリス氏を大統領候補に指名する投票で棄権票を投じた。その後、8月の民主党全国大会に参加。参加者の一部がイスラエルへの武器供与に抗議する横断幕を掲げたが、その一角だけ証明が消されたという。ローマン・フリッツさんはすごく不快で泣きそうだったなどと話した。ノースカロライナ州に住むソーエン・マコーミックさんは民主党を支持している。選挙の結果以上に気がかりなのが国内の分断が一層深まることだという。9月下旬、ノースカロライナ州などで210人を超える犠牲を出したハリケーン。未曾有の災害すら相手を攻撃する材料になった。党派対立や分断が暴力にまでつながるようになったアメリカ社会。ソーエン・マコーミックさんはその影響が家族に及ぶことを心配している。社会の寛容さがこれ以上失われたら、家族で国を出ようと考えている。