月の裏側の土採取し帰還 中国探査機が世界初

2024年6月30日放送 8:37 - 8:43 TBS
サンデーモーニング (一週間のニュース)

6月25日火曜日、月の裏側で活動していた中国の無人探査機「嫦娥6号」、この日、内モンゴル自治区に帰還した。世界で初めて月の裏側から土のサンプルを地球へと持ち帰った。中国はこの嫦娥と名付けた探査機による宇宙開発を2000年代から加速。今回「嫦娥6号」が月の裏側から土壌などを持ち帰ることに成功。月の裏側からのサンプル持ち帰りは初。今回、中国の「嫦娥」が着陸したのは地球からは見ることができない月の裏側で、月の南極を含む盆地。今回、採取した部分ではないが南極周辺では水資源が氷などの形で存在するのではないかと有望視されていて、将来、飲み水や燃料などとして利用できるか世界各国が高い関心を寄せている。中国は南極付近を、将来の月面基地の候補地としていて、今回の成功を足がかりに更なる探査を行う予定。月は常に同じ面を地球に向けて回っているので地球からの電波は月の裏側へは直接届けることができない。探査機「嫦娥6号」を、どのようにしてコントロールしたのか。中国が行ったのが中継衛星の打ち上げだった。地球からの通信を中継するための衛星を事前に打ち上げて、これを経由して月の裏側で活動する「嫦娥6号」をコントロール。こうして世界初のサンプルの回収に成功。今回「嫦娥6号」はフランスやイタリアなどの観測機器も積んでいて、中国は国際協力をアピールしている。
一方、日本が参加しているのは米国が主導するアルテミス計画。中国が「嫦娥」を送り込む月の南極付近へ2026年に宇宙飛行士を送る予定。この現状について、大阪大学の寺田教授は「これまで月探査は米国がリードしてきたが今回の中国の成果はゲームチェンジャーになりうる」。宇宙強国を掲げ、軍主導で宇宙開発を急速に進める中国。古来、「アルテミス」や「かぐや姫」や「うさぎ」などさまざまな物語がある月だが、今後は米中の覇権争いが激しさを増すことが心配されている。


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内モンゴル自治区(中国)寺田健太郎SLIMアルテミス計画嫦娥6号嫦娥

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