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経営統合の協議を進めてきたホンダと日産自動車は、ホンダが打診した子会社化の案を日産が受け入れず来週、経営統合の協議の打ち切りを決定する方針。両社は先進技術の開発などでの協業は継続することを検討するが、日本を代表する自動車大手同士の経営統合は実現しない見通しとなった。ホンダと日産は去年12月に経営統合に向けた本格的な協議を始め、持ち株会社を設立し、両社を傘下に収める形での経営統合を目指すと発表していた。ホンダはその後、この枠組みとは別に日産の株式を100%取得して完全子会社化する案を打診し、この案を受け入れなければ協議継続は難しいとの考えを示していた。これに対し日産は、社内で反対の意見が強く日産の内田誠社長はきのう、ホンダの三部敏宏社長と会談し、”会社として子会社化は受け入れられない”として経営統合の協議は打ち切る考えを伝えた。これを受けてホンダも協議を打ち切る方針を固め、両社は来週取締役会を開き、最終的に決めることにしている。一方で両社は去年8月から続けてきたソフトウエアの研究開発やEV分野での協業については継続を検討することにしている。今回の統合協議は先進技術で対当するアメリカや中国の新興メーカーに1社単独では対抗できないという共通の危機感から始まった。