八潮市の道路陥没を受けて気になるのが下水道管の安全性。東京都では国の指示を受けて下水道管の緊急点検を行っている。対象は清瀬市の下水処理施設に流入する下水道管19キロ、マンホール30か所。網の目のように張り巡らされた下水道管は各家庭など無数の建物につながっている。その総延長は東京とシドニーを往復するのと同じ距離に及ぶ。このうち23%は法律で定められた耐用年数の50年を超えている。都は腐食のおそれが高い大きな下水道管などを5年に1度点検しているが構造によっては内部を詳しく見ることができないことなどから不具合をすべて見つけられているわけではない。5年前にはJR東京駅近くの国道でも陥没事故が起きた。50年以上前に設置された直径7メートルもある大きな下水道管の損傷が原因だった。都内ではこうした下水道管の損傷による陥没事故は年間350件程度起きているという。事故を防ぐために都は古くなった下水道管のリニューアルに取り組んでいる。点検だけでは事故を防げないとして都は老朽化した管の補強に力を入れている。内側に塩化ビニールをらせん状に巻きつけることで強度を高めることができるという。すべてリニューアルするには時間がかかるものの着実に進めていきたいとしている。
住所: 東京都千代田区丸の内1-9-1
URL: http://www.jreast.co.jp/
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