NHKニュース7 (ニュース)
広島に原爆が投下されてからきょうで80年。平和記念式典には過去最多となる120の国・地域の大使など約5万5000人が参列した。原爆投下時刻の午前8時15分には鐘が鳴らされ黙祷が捧げられた。全国の被爆者の平均年齢は86歳を超えた。25年前の約3分の1に減り10万人を下回った。平和への誓いを述べた小学6年生の佐々木さんは平和公園を訪れる外国人に英語でガイドをしてきた。ガイドで得た経験を糧に多くの人に届くと信じてきょうの誓いに臨んだ。被爆者の父から大切なことばを託された男性もいる。西岡さんの父・誠吾さんは先月93歳で亡くなった。慰霊式では来ることが叶わなかった父に代わり西岡さんが託されたことばを読み上げた。
広島・平和公園から中継。被爆者たちは大切な家族を奪われただけでなく生き残ったことへの罪悪感やいわれのない差別、見えない放射線の恐怖にその後も苦しめられてきた。去年、日本被団協がノーベル平和賞を受賞し核兵器廃絶の機運が高まることが期待されたが世界では核抑止力を強化しようという動きが広がり被爆者の思いとは逆行している。