極右「国民連合」の党首 バルデラ氏が首相に意欲

2024年7月4日放送 12:42 - 12:45 テレビ朝日
大下容子ワイド!スクランブル NEWSドリル

極右政党「国民連合」・バルデラ党首は「選挙に勝利すれば、首相の座に就く」という意志を示している。フランスでは任命権を持つ大統領が議会の信任を踏まえて、多数派の政党から首相を任命するのが通例。もし極右政党「国民連合」が勝利すれば、大統領と首相の政党が異なる状況が生まれることになる。
大統領と首相の政党が異なる政権は、1980年代のミッテラン大統領時代や、1990年代〜2000年代初頭のシラク大統領時代など、これまでに3回あった。両者の関係が悪化すると、政治が膠着状態に陥ることもある。フランスの停滞が与える影響は、国際社会にとっても小さいものではないという。東京大学公共政策大学院・鈴木一人教授は「国連の常任理事国でもあり、フランスの政治が不安定であるということは、他の国にとってやりにくい。外交で大統領と交渉しても、結局それが実現されないことが起きる」と指摘。
外交での約束事が実現されなくなると、最も大きなあおりを受けるのがウクライナだという。東京大学大学院・鈴木一人教授は「実際議会を握っているのが『国民連合』だとすれば、『ウクライナ支援にお金を出すのはけしからん』ということで、いくらマクロン大統領が頑張っても、それを実現するのは難しくなる」と説明。


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