ステータス #2 メシア -究極のストラディバリウス-
2週間後にアルメニアで開催されるコンクールに挑むヴァイオリニスト・荒井里桜さんは切り札としてストラディバリウスを望んでいた。中澤さんが営む弦楽器店にはストラディバリウスと弾きたいと尋ねてくる若手演奏家が後を絶たない。しかしお値段は20億円。荒井さんは交渉の結果、月額数十万円に上る保険料を自ら負担することを条件に短期間の貸与が許された。
実業家・前澤友作さんは中澤さんからストラディバリウス「ハンマ」を購入。力強く深い低音が特徴だが演奏するのが難しいじゃじゃ馬としても知られる。前澤さんがハンマを貸し出したのは13歳のヴァイオリニスト・HIMARIさん。来年春には世界最高峰のオーケストラ、ベルリン・フィルとの史上最年少での共演も決まっている。