NHKニュース7 (ニュース)
経済産業省は物価高対策として、8月から3か月間、追加で実施する電気、そしてガスの料金の負担軽減措置の詳細を発表した。家庭向けの電気料金は、1キロワットアワー当たり8月と9月は4円、10月は2.5円をそれぞれ補助する。また企業向けは、8月と9月は2円、10月は1.3円を補助する。一方、都市ガスの料金は、家庭や年間契約量の少ない企業を対象に、1立方メートル当たり8月と9月は17.5円、10月は10円をそれぞれ補助する。電気ガスともに厳しい暑さが予想される8月と9月の使用分に対する補助を手厚くした形で、標準的な使用量の家庭の場合、月額で電気ガス合わせて2125円負担が減るとしている。このほか、現在行っているガソリン価格への補助金も、年内に限って継続するとしている。電気ガス料金への負担軽減措置は、ロシアによるウクライナ侵攻で燃料価格が高騰したことを受けて、去年1月の使用分から始まり、これまでに計上された予算額は、3兆7000億円余りに上っている。財政負担が増す中、政府には国民生活への配慮と、財政規律のバランスをいかに図っていくかが問われている。