ザ!世界仰天ニュース 横浜・大口病院で連続殺人…衝撃の犯行理由
点滴から消毒液の成分が検出された大口病院。事件発覚の2日前に死亡した西川さんの遺体からも消毒液の成分が検出され、点滴を使った連続殺人事件の疑いが深まる。興津さんの家族も事件を知り、すぐに警察で事情を説明した。警察による病院関係者への聞き込みで、ある看護師から一緒に夜勤に入った久保木という看護師がタオルに消毒液の容器を包んで持っていたことがあると証言。久保木は興津さんが無断外出した時に迎えに行き、西川さんが亡くなった当日に看護を担当していた。
看護師の久保木愛弓は当時29歳。2008年に看護師になった久保木は、コツコツ仕事をこなすタイプだったが無口で内向的な性格でコミュニケーションをとることが苦手。自分でも看護師に向いていないと思っていたが、家族の期待を裏切りたくないという思いで働いていたという。いくつかの病院を転々とした後に、事件の1年半前に大口病院にやってきた。同僚の証言などから警察は久保木をマーク。押収した久保木の看護服のポケットからは消毒液の成分が検出された。しかし、逮捕の決め手になるものではなかった。
大口病院で起きた消毒液混入による連続殺人事件は連日報じられた。事件から3か月後、病院は入院病棟を閉鎖。久保木は別の病院に勤務していた。週刊誌などでは“黒い看護師”として疑惑の報道もあったが、本人は自供することなく事件は未解決のまま。しかし、事件から10か月が経過した2017年7月。興津さんが死亡前に搬送された病院に血清が保管されていたことが判明し、消毒液の成分が検出された。これで、大口病院の殺人事件による被害者は3人になった。神奈川県警は久保木の身辺調査を進め、2018年6月に任意での事情聴取を要請。