解体キングダム 解体ファイル39 重さ40t 巨大根固めブロック
海中にある根固めブロックの解体の様子を紹介。実は今回の解体では酒田港の歴史に由来するある深刻な問題があった。それがアメリカ軍が海に仕掛けた機雷。第二次世界大戦中、酒田港は国内をはじめ中国大陸からの物資を荷揚げするための重要な軍事拠点があった。そのため、アメリカ軍は港を封鎖するために大量の機雷を投下。その数90発。そのうち60発ほどが未だに処理されず、海の底に眠っているとされる。巨大な根固めブロックをクレーンを使って撤去する今回の解体。万が一、作業の途中で落としてしまうような事態になれば大惨事に繋がりかねない。現場は日本海からの強い風が吹き荒れる。解体では潜水士も加わり、クレーンオペレーターなどと連携しながら作業を進めた。2週間後、根固めブロックは無事全て撤去された。改修工事が終わった後、酒田港を守るため、根固めブロックはまた海に戻される。