報道特集 (特集)
予期せぬ妊娠の末、1人で子供を育てる女性。夫も頼れる家族もおらず、母子生活支援施設で娘と2人、暮らしている。出産前までいた別の施設で料理を教わることもあったが、なかなか身につかないよう。冷蔵庫には娘を思って書いた七夕の短冊が貼られていた。娘はもうすぐ2歳になる。保育園にも通っていて、日中の自由な時間は増えた。今も、経済的な自立は果たせていない。生活費の使い方について施設の職員から指摘されると反発を感じることもあるという。不安定になる心を薬で落ち着かせる毎日。自分の生活さえもままならなかった女性は、娘との生活を始めて2年がたとうとしている。なお一層生きづらさを感じるのは社会が求める普通の母親のイメージに苦悩するから。女性は「私がママじゃない方がいいんじゃないかと思う時がある」と語った。予期せぬ妊娠で始まった母親としての生活。その生きづらさへの理解が求められる。