- 出演者
- 伊藤隆佑 村瀬健介 日下部正樹 山本恵里伽 関まどか
オープニング映像。
今日の特集とニュースのラインナップ。
1995年3月20日に起きたオウム真理教による地下鉄サリン事件では14人が死亡、6000人以上が重軽傷を負った。事件から30年となるのを前に、きょう東京都内で被害者の会などが取材する集会が開かれ、地下鉄職員の夫を亡くした女性が30年間を振り返り、思いを語った。女性は今日、関係者の証言などをまとめたホームページを公開したと明かし、「このサイトを通じてオウム事件を詳しく知ってほしい」と話した。
アメリカの宇宙企業・スペースXは、日本時間午前8時過ぎ、アメリカ・フロリダ州のケネディ宇宙センターから宇宙船「クルードラゴン」を打ち上げた。日本人として3人目の国際宇宙ステーションの船長を務める宇宙飛行士・大西卓哉さんは、船内から地上と交信し「日本の皆さん、たくさんの応援ありがとう。国際宇宙ステーションへの宇宙の旅を楽しんでいきたいと思う」などと語った。2度目の宇宙飛行となる大西さんは、今回およそ半年間の長期滞在を予定している。
JR各社がダイヤ改正を行い、JR根室駅が日本で最も東に位置する駅となった。昨日までは北海道根室市・JR東根室駅が日本最東端の駅だったが、1日当たりに平均乗車人数が7.8人と減少したため、今日のダイヤ改正で北海道内の他の4つの駅とともに廃止された。今日から新たに日本最東端の駅となった根室駅では、壁面にフォトスポットがお目見えするなどお祝いムードに包まれた。午前8時27分発の一番列車を多くの市民や鉄道ファンが見送った。
全国の天気予報を伝えた。
明日行われる千葉県知事選挙。NHKから国民を守る党・立花孝志党首は千葉ではなく兵庫や大阪で街頭演説に立ってきた。今月8日、選挙活動中に出席した旧統一教会の関連団体のシンポジウムでは、選挙におけるネット戦略について「ネットがある。お金かけたらネット回る。YouTubeはお金を出せば勝手に広告で、旧統一教会を見るつもりがない人にまで見せてくれる」と述べた。兵庫県知事選を巡っては立花党首の動画などがネット上に拡散された。今年1月、自ら命を絶った竹内英明元兵庫県議。生前、ネット上のある広告に懸念を示していたことが分かった。竹内元県議と親しかった現役県職員は、知事選の告示前の10月に「選挙運動の一環として動画をネットで拡散するやり方。常軌を逸している」とのLINEが送られてきたという。LINEに示されていたのはクラウドワークスというサイトの文面。動画の作成に報酬を支払うという広告だった。兵庫県知事選が始まると、このサイトへの竹内元県議の不安は更に増していったという。
クラウドワークスは番組の取材を受けて昨日の夜、ガイドラインを改定した。改定したガイドラインを紹介。一番早急に必要だと感じるのは法整備。今年は東京都議選、参院選がある。切り抜き動画を作っていた大学生を取材したが、とっても穏やかな好青年だった。切り抜き動画を作るときにはネット上でより多く回ること、それと発注者を満足させることしか考えていないという。ネット上では過激であればあるほどいいとも話してくれた。過激な発信は憎悪や分断をあおって、民主主義の基盤を揺るがしていると思うが、一方で過激な発信がこれほどあっけらかんと仕事として行われ、しかもビジネスになっているということに危機感を感じた。NHKから国民を守る党・立花孝志党首の選挙活動、根拠不明な情報の拡散、2馬力選挙が民主主義の健全な運用に悪影響を与えるのではないかと取材を続けてきた。多くのマスメディアは及び腰だった。立花党首に対する暴力は、立花党首のやり方に疑問を持つジャーナリストたちが積み上げてきたもの、これを台なしにしかねない。暴力は健全な民主主義の対極にあるもの。何の解決にもつながらない。千葉県知事選には、現職・熊谷俊人氏、新人・小倉正行氏、新人・黒川敦彦氏、新人・立花孝志氏の4人が立候補している。
予期せぬ妊娠などで支援が必要な特定妊婦が増えている。追い詰められる彼女たちの背景には見えにくい生きづらさがあった。ある孤立妊婦の妊娠、出産、育児から考える。おととし2月、ベビー用品店に姿を見せた22歳女性は、このとき妊娠8か月。妊娠は予期していないものだった。女性が身を寄せていたのは北海道札幌のリリア。家族に頼れない、住む場所がないなど困難を抱える妊婦が一時的に無償で住むことができる施設。妊娠期から原則、産後2か月までの親子を3組まで受け入れることができる。おなかの赤ちゃんの父親として思い当たるのは2人の男性。女性には頼れる家族もいなかった。幼いころに両親が離婚し、母親に引き取られた。3歳からは児童養護施設で育った。小学6年生のとき施設の職員との関係が悪化し、その後、自傷行為を繰り返した。高校を中退し、自立援助ホームに移り住んだ。ススキノのガールズバーで働き、ホストクラブに金をつぎ込む毎日。ある日、生理が来ていないことに気づき半信半疑で妊娠検査薬を試したところ結果は陽性。妊娠には驚いたが、すぐに産むことを決断。しかし収入が途絶え、自分一人が生きていくことすらままならなかったときリリアという場所に救われた。ある孤立妊婦の妊娠、出産、育児から考える。北海道札幌市・リリア・佐々木友美相談員。食事もろくにとらない生活をしていた女性に一から料理を教える。妊婦を支えることは生まれてくる子供との生活のためでもある。リリアに助けを求める妊婦の多くは、「にんしんSOSほっかいどう」がきっかけでやってくる。妊娠にまつわる悩みを電話やLINEなどで24時間受け付けている。「中絶したいけどお金がない」「親にはばれたくないけど産みたい」。寄せられるのは、後ろめたさを感じながらもわらにもすがる思いで出すSOSの数々。にんしんSOSほっかいどうサポートセンター・田中佳子所長は「ひとりで悩まないで」と語った。おととし春、出産の日を迎えた。切迫早産の危険があり帝王切開の手術となった。女性につきそう人は誰もいない。元気な女の子の赤ちゃん。産後2か月まではリリアで過ごせるが、その先のことはまだ決まっていなかった。女性は幸い支援を受けられたが、祝福に包まれて生まれる命ばかりではない。
産後2か月で以前の施設を退去し、北海道・札幌の母子生活支援施設に移り住んだ親子。母子生活支援施設には、夫のDVから逃げたり予期せぬ妊娠などで夫がいなかったり、事情のある母子が入居している。基本的に家賃はかからない。女性が生活している施設は20世帯の親子が入所できる独立した個室と子供が遊べる共用スペースなどを備えている。施設の職員が緊急時の子供の預かりや育児のサポートなどもしてくれる。一方で、母親を過度に甘やかさず、親子の自立を促すという。女性は娘と2人で一日の大半を部屋で過ごす。保育園に入園させるまでの1年間、育児の記録をつけることにしていた。女性には、小学生のころからリストカットをするなど不安定な部分があった。出産後、精神科を受診し、そううつ病と診断された。5か月後、1歳を迎えた。生まれてから1年間つづっていた日記は、1つの区切りの365日目を迎えた。女性が子育ての中で生じた葛藤を打ち明けてくれた。
予期せぬ妊娠の末、1人で子供を育てる女性。夫も頼れる家族もおらず、母子生活支援施設で娘と2人、暮らしている。出産前までいた別の施設で料理を教わることもあったが、なかなか身につかないよう。冷蔵庫には娘を思って書いた七夕の短冊が貼られていた。娘はもうすぐ2歳になる。保育園にも通っていて、日中の自由な時間は増えた。今も、経済的な自立は果たせていない。生活費の使い方について施設の職員から指摘されると反発を感じることもあるという。不安定になる心を薬で落ち着かせる毎日。自分の生活さえもままならなかった女性は、娘との生活を始めて2年がたとうとしている。なお一層生きづらさを感じるのは社会が求める普通の母親のイメージに苦悩するから。女性は「私がママじゃない方がいいんじゃないかと思う時がある」と語った。予期せぬ妊娠で始まった母親としての生活。その生きづらさへの理解が求められる。
取材したHBC・貴田岡結衣記者がスタジオで解説「半年ほど前、赤ちゃんが初めて歩いたとき、女性が動画を送ってくれてすごくうれしそうに報告をしてくれた。葛藤はあるが自分なりに母親の形というのを一歩ずつ模索しているんだと感じた。しかし女性のように支援につながれる人とつながれない人がいて、彼女たちに大きな隔たりはなく、それは紙一重。彼女たちを自業自得とくくるのではなく、背景にある生きづらさを理解しようとすることが更なる支援の第一歩につながるのではないか」「事件があっても母親を責める声が目立つ。妊娠においては身体的な変化が伴うのは女性だけで、男性は責任からは逃れられてしまう。現状父親の責任をとらせることは難しいが、男性の責任も大きいということを社会の共通認識として持っていかなければならないと思う」。
ミラノコルティナ五輪の出場枠をかけたカーリング世界選手権が開幕。女子日本代表は、ライバル韓国と激突。五輪出場枠獲得条件は去年と今年の世界選手権を合わせた成績で7位以内。去年11位の日本は今大会での上位進出が求められる。カーリング女子世界選手権予選リーグ第1試合:韓国10−8日本。日本は黒星スタートとなった。
バドミントン全英OP女子ダブルス準々決勝:志田千陽/松山奈未(シダマツペア、パリ五輪銅メダル)2−0タン/ティナ(マレーシア)。ゲーム終盤で勝負強さを見せたシダマツペアが逆転勝利で準決勝進出。
ノルウェー・スピードスケート世界距離別選手権女子団体パシュート:1位・オランダ、2位・日本(高木美帆、佐藤綾乃、堀川桃香)、3位・カナダ。日本が来年のミラノコルティナ五輪に弾みをつける銀メダルを獲得した。
「TBSドキュメンタリー映画祭2025」が昨日から東京で始まった。「報道特集」でも伝えた「彼女が選んだ安楽死〜たった独りで生き抜いた誇りとともに〜」「あの日、群馬の森で−追悼碑はなぜ取り壊されたのか−」「巨大蛇行剣と謎の4世紀」が新たな切り口で映画になって登場。「小屋番KOYABAN〜八ヶ岳に生きる〜」の映像。
エンディングの挨拶。