Nスタ (ニュース)
1944年、沖縄から疎開する学童たちが乗船した「対馬丸」。アメリカ軍の攻撃で沈没し、学童約780人を含む1484人が犠牲となった。那覇市にある対馬丸記念館は、この出来事を後世に伝えるための施設。きょう、天皇皇后両陛下と愛子さまが記念館を訪問され、子どもたちの遺品を真剣な表情で見られていた。その後、対馬丸の生存者の高良政勝さんと懇談された。高良さんは当時4歳。沈没した対馬丸から救助され、再会したときの様子を兄が祖父母にあてた手紙に綴っていた。手紙には、けがはないと書かれていたが、高良さんは荒波の中、魚に噛まれ、背骨が見えていたという。高良さんは、兄は祖父母を心配させないため、けがはないと書いたと思うなどと話していた。高良さんは、両親ときょうだい合わせて9人を亡くした。両陛下と愛子さまがこの記念館を訪れるのは今回が初めて。上皇ご夫妻から続く記念館への訪問に、高良さんは、こんな小さい記念館に二代の皇族がおいでくださった、今回、三代目もご一緒されたので、非常に光栄に思ったなどと話した。ご一家は今夜、皇居に戻られる。