ニュース・気象情報 (ニュース)
ドイツの連邦議会では、世論調査で首位に立つ最大野党で中道右派のキリスト教民主社会同盟が提出した移民政策を厳格化する法案の採決が先月31日に行われた。法案は最大野党に加え、移民や難民に排他的な姿勢を掲げ極右とされる右派の野党「ドイツのための選択肢」の支持を得て可決されるとの見方が出ていたが、反対が賛成を僅差で上回り、否決された。最大野党の一部議員が欠席し、造反したためだとみられる。最大野党は先月29日、政府に移民政策の厳格化を求める決議案を「ドイツのための選択肢」の支持を得て可決させ、ナチスの過去があるドイツで主要政党と極右勢力の協力というタブーが破られたとして、抗議集会も起きていた。ドイツでは今月23日議会選挙が予定され、最大野党が右派との協力を受け入れたことや法案の可決に失敗したことが選挙戦への打撃になるとの見方も出ている。
- キーワード
- ドイツキリスト教民主同盟ナチス・ドイツ