サタデーウオッチ9 (ニュース)
藤井聡太七冠の人気が続く将棋界。きょうから竜王戦七番勝負が始まり、佐々木勇気八段の挑戦を受けタイトル防衛ができるのか注目されている。その将棋の世界で新たな動きが。100周年を迎えた日本将棋連盟は今月、新たなスポットを誕生させた。移転して新しくなった東京・渋谷区の将棋会館。その一角に誰でも立ち寄りやすい施設が今月オープンした。施設の担当でプロの棋士でもある片上大輔七段に案内してもらった。将棋のデザインがあしらわれたおしゃれな商品やカフェも。メニューには羽生善治会長がデザインされたカプチーノや、写真映えを意識したメニューをそろえている。実際に将棋を指せる場所もある。
取り組みを進める背景には、対面で将棋を指すファンが増えていないと指摘する声もある。15歳から79歳までで1年に1回でも将棋を指した人の数は減少傾向が続き、2022年には500万人を切った。古作登主任研究員は「“観る将”という、見て楽しむ将棋ファンが非常に数が増えている。対面で指す楽しみも上手に伝えていけるようになれば、将棋はもっと普及するのではないか」と話す。東京都新宿区にある将棋が指せるカフェ。店長の奈良翔太朗さんはアマ四段の腕前で、みずからも相手をして対面で将棋を指す楽しみを伝えている。