ニュースウオッチ9 (ニュース)
衆議院選挙の投開票から2日。与党も野党第1党の立憲民主党も過半数を下回る中、存在感を示しているのが国民民主党。選挙前の4倍となる28議席を獲得。総理大臣指名選挙での多数派を形成しようとする与野党の動きが水面下で活発になる中、その動向に注目が集まっている。きょう午前、衆議院選挙のあと、最初となる閣議に臨んだ石破総理大臣。閣議には今回の選挙で落選し、議席を確保できなかった牧原法務大臣と小里農林水産大臣も出席。2人について、きのう林官房長官は「引き続き大臣として責務を果たしてもらいたい」と述べていた。きょう牧原法務大臣は、自身の進退について「閣僚の人事は総理が決めること」と述べ、小里農林水産大臣は「議員の身分を失う以上は大臣の役割を果たすことはできない。辞任することになる」と述べた。衆議院選挙の結果について。平デジタル相は「鯛へ厳しい結果だった」、城内経済安保相は「結果について謙虚かつ厳粛に受け止め、石破内閣の一因として職責をしっかり果たしていきたい」と述べた。
立憲民主党は、初当選を果たした議員を対象にオンラインで説明会を開き、立憲民主党・小川幹事長が国会の召集日に向けた意気込みや期待を語った。小川幹事長は「15年ぶりの自公(自民党、公明党)過半数割れの国会の状況を踏まえ、全力で政権の構成や国会の攻勢に向けて、各党とも丁寧な協議に臨んでいる。夢と希望を持って国会に来てほしい」と語った。
いま注目されているのが、選挙前から議席を4倍に増やした国民民主党。国民民主党・玉木代表は「政治的に極めて大事な局面を迎えている」と述べた。公明党との連立政権の維持を目指している自民党。野党とは政策ごとに一致できる点を探りながらの政権運営を目指す方針だが、仮に国民民主党の28議席が自民、公明両党の議席数に加わると、数の上では過半数を上回る。一方、立憲民主党は、総理大臣指名選挙で、国民民主党を含めほかの野党に、立憲民主党・野田代表に投票するよう協力を求める方針。政権運営の在り方を巡る動きの中で、存在感が高まっている。玉木代表は、各党との関係について「(自公と)連立することはない。自民党、立憲民主党、日本維新の会、それぞれ幹事長、国対委員長と情報交換していると報告を受けている。政策ごとにいいものには協力するし、だめなものにはだめだと言っていく」と述べた上で、特別国会で行われる総理大臣指名選挙の対応については「“玉木雄一郎”と各選択肢しかいまはない。話があればコミュニケーションはとっていきたい」と述べた。
今回の衆議院選挙で3議席を獲得した日本保守党。日本保守党・百田代表はきょう記者会見し「われわれにとっては大きな一歩。“自民党の政治はこれ以上見過ごせない”と立ち上がった政党。連携は基本的に考えていない」と述べた。