ワールドビジネスサテライト WBS X
今回のテーマは「漁業のスマート化」。イカの中で代表的なスルメイカの漁獲量は9年間で6分の1ほど。温暖化で水温が変わり、生息場所が変わったことが要因のひとつとされている。平均価格は年々上昇し、同じ時期に3倍にまで跳ね上がっている(出所:農林水産省)。イカの不漁という問題を解決しようと、新たな漁業に挑む人たちがいる。水産研究教育機構では漁師に密着し海のデータを取り、それを漁に生かすサービスを開発している。水温と塩分濃度の観測。観測したデータは、まずタブレットに転送されその後、自動的に東京に送られ解析される。担当者が船で海水を観測し、KDDIの通信で海の上からそのデータを送信。データを受け取ったスタートアップのオーシャンアイズが分析し、すぐにリアルタイムの海洋モデル予測を提供している。海上での高速データ通信を実現したのが、KDDIのスターリンクマリタイム。漁師の勘頼みだったイカ漁が一変、最新情報を反映した海洋モデル予測で漁場を決めるようになった。