明日をまもるナビ (明日をまもるナビ)
能登半島地震の避難所での状況に危機感を持った群馬・高崎市。2024年4月、女性の視点で防災対策を進める専門部署を設置。メンバー4人のうち3人が女性。特に力を入れて取り組んでいるのは防災備品の充実。着替えや授乳を安心してできるよう組み立てが簡単なカーテン式の間仕切りを導入した。開発した団体と協定を結び、災害時に迅速に届けてもらう体制に。衛生面も改善した。自動ラップ式トイレ、個室シャワー。女性の生理のことも考慮し、お風呂以外の選択肢も用意した。更にバリアフリー型のトイレトレーラー。高崎市では女性に目を向けたことがきっかけで、障害のある人や高齢者向けの取り組みも始まった。そして災害時に迅速な供給が求められる生理用品や紙おむつ。市は大手ドラッグストアと災害時の応援協定を結んだ。生理用品などは市の倉庫に保管している。災害時に直ちに避難所に届けることができる。備蓄品は定期的に倉庫から店頭に回し、新しいものと交換する。高崎市では女性の視点を取り入れた避難所運営マニュアルや防災パンフレットも作成し、市民1人1人に関心を持ってもらおうとしている。防災安全2課・古谷課長は「避難所の運営は男性だけでなく女性の視点も必要。周知活動・啓発活動に力を入れたい。高齢者や障害者にも目を向けてなるべく取りこぼしのないように広い視野で救っていけたらと思う」と話した。
佐賀県では全く新しい避難所を考えようという取り組みも。去年10月に行われた実証実験。丸い物体の1つ1つが小さな避難所。広さは約4畳半。プライバシーも守られる。軽い素材でできており、設置は45分で完了する。トイレは運搬や設置が簡単なコンテナ式。スロープや手すりもあり鍵もかかって安心。更に食事を提供するキッチンカーも。避難している人ではなく、プロのスタッフが温かい食事を作る。これはトイレ・キッチン・ベッドが整った空間を48時間以内に避難所に設置するTKB48を目指す取り組みの一環。避難所環境の充実に力を入れているイタリアの仕組みをモデルにした実験。段ボールベッドも全員分が用意される。どんな人でも安心して過ごせる避難所生活を目指している。神原氏は「(災害の後)ドラッグストアやスーパーが開くと一気に生活再建が進む。最初の設計から女性の視点を取り入れて考えることが重要」と指摘した。
