災害と闘った日本人の知恵 津波から命を守れ

2024年3月31日放送 10:31 - 10:36 NHK総合
明日をまもるナビ (明日をまもるナビ)

1854年12月23日午前9時頃、和歌山にある広村で突如M8.4の大地震が発生。さらに翌24日夕方4時頃、前日と同様の大地震が再び発生した。いわゆる南海トラフ地震である。震源地は静岡県沖合と、和歌山県沖合。この時最大16mに及ぶ大津波により、全国で数千人が犠牲になった。この時村を救ったのは濱口梧陵という人物である。梧陵は地震に呆然とする村人たちに、高台の神社へ避難するよう呼びかけた。避難先の神社は港から約1.6km。村人たちがこの神社を目指す中、津波の第一波が広村を襲った。日が沈みあたりが暗くなっても、まだ多くの村人が逃げ遅れていた。
松明を手に逃げ遅れた村人を探す梧陵は、とっさに”稲むら”と呼ばれる藁の山に火を放った。高台への道を照らすことで避難誘導を行ったという。梧陵の迅速な避難の呼びかけと稲むらの火の機転により、全村民の97%にあたる1287人の命が救われた。地震と津波から3か月。梧陵は村を守るため防潮堤の建設を提案する。計画した防潮堤は前代未聞の大きさで、全長600m底辺20m高さ5mだった。4年の歳月をかけついに防潮堤が完成する。防潮堤の外側には波の勢いを減らすため、1000本の黒松も植えた。それから88年後の昭和21年。防潮堤が昭和南海地震で効果を発揮する。


キーワード
安政南海地震安政聞録昭和南海地震NHKホームページ安政東海地震広川町(和歌山)静岡県黒松養源寺濱口梧陵

TVでた蔵 関連記事…

警戒 南海トラフ「巨大地震注意」 (情報ライブ ミヤネ屋 2024/8/9 13:55

歴史の転換点となった南海トラフ地震 (明日をまもるナビ 2024/3/17 10:05

減災古文書研究会 (明日をまもるナビ 2024/2/18 10:05

災害と闘った日本人の知恵 津波から命を守れ (明日をまもるナビ 2024/2/11 10:05

© 2009-2024 WireAction, Inc. All Rights Reserved.