- 出演者
- 塚原愛 田中美里 照英
オープニング映像。
日本は地震・津波・台風など災害に見舞われてきた。南海トラフで巨大地震が起こる確率は今後30年以内に70~80%。全てがずれ動いた場合は全割れ、時間をおいて2回巨大地震が発生することは半割れという。
南海トラフで起きた地震について、M8クラスの巨大地震は100~260年の周期で発生している。1707年に起きた宝永地震は徳川綱吉の時代に起きた。全国の耕地面積は元禄期には2倍に、豪華で洗練された元禄文化が華やいでいた。宝永地震は静岡から四国までの太平洋沿岸地域を震源とし江戸時代最悪の被害をもたらした。宝永地震から49日後には富士山が噴火した。1854年には安政東海地震・安政南海地震が起きた。
1586年1月にM7.8(推定)の天正地震が発生する。近畿地方から中部地方にかけ甚大な被害をもたらした。広範囲にわたり震度6強の揺れが発生したと推定されている。家康の被害は軽かったが秀吉は大被害を受けた。大垣城は地震によって出火したという。慶長伏見地震は1596年9月に起きM7クラス(推定)だったという。
家康は地震後のコントロールが上手で秀吉は地震後のコントロールが下手に見える。地震の周期について、南海トラフ地震はおおむね100~250年ほどの周期で起こっている。
屋外で地震に遭遇したときの注意点について。ブロック塀や自動販売機の転倒に注意。丈夫そうなビルのそばならその中に避難し、揺れがおさまった後も頭上からの落下物に注意。
関東大震災は1923年9月1日11時58分に起きた。全壊・焼失家屋は約32万棟で東京市のおよそ4割が焼失した。死者・行方不明者は約10万5千人。元禄地震はM7.9~8.2と推定されている。室町時代には湿地帯で人がほとんど住んでいなかった場所が埋め立てられ人が居住した。関東大震災では地盤が悪く建物は倒壊し火災も発生したという。
関東大震災の焼失箇所を紹介。延焼を防ぐための幅の広い道路は広小路と言い、イチョウは火には強いという。また、地震時の基本的な行動は「揺れてから身を守る!」「火を消す!」「火災の危険がある地域の人は避難場所へ避難」「火災が収まったら避難所もしくは在宅避難」。
岩手県の災害伝承碑を紹介。石碑には「此処より下に家を建てるな」と書かれている。大槌町安渡地区の津波の犠牲者は人口の1割以上の210人以上とされている。津波の到達地点には木碑が建てられた。
災害の記憶は体験と行動を組み合わせることが重要という。自然災害伝承碑のデータベースを紹介。
「歴史に学びすぎないよう、柔軟に想定しながら歴史を学ぶ」などと磯田道史は話した。