午後LIVE ニュースーン 中継
熊本地震から1か月。震度6強以上の地域を対象に被災地の人がどのようなことに関心を持って検索したのか、この1か月間インターネットの検索ワードからニーズや課題を分析した。NHKとLINEヤフーの共同研究で個人を識別できない形で集計し、全国と比較し検索頻度が高いワードを抽出・分類。地震発生後の5日間では断水や停電、道路関係など様々なニーズが高い。今週5日間では再建や補償に関するワードが多くなっている。罹災証明書の交付率は24日時点で37.5%にとどまっており、十分な職員の確保が課題となっている。罹災証明書は支援金の受給、公費による解体、税の減免などの支援を受けるのに必要。罹災証明だけでなく地震保険というワードも頻出した。一緒に検索されたワードは「いくら」「支払い例」「範囲」という言葉が見られた。再建を進めるにあたって、どの程度の金銭的な支援やサポートが見込めるのか、具体的に早く把握したいというニーズがあることが垣間見られる。
断水関連のワードは当初から続いて上位にいる。断水戸数は1か月経ち大幅に減少しているが、検索ワードでは高い状態が続いている。各地域まで水を運ぶための水道管の復旧自体は進んでいるが、各家庭に引き込むための水道管は住民が個別に業者へ依頼する必要があり、この修理が十分に追いついていないことが背景として考えられる。自治体や業者へ問い合わせが集中するのを避けるため、国はコールセンターを設けて対応できる業者を紹介するなど支援に乗り出している。もう一つ考えられる背景は井戸。普段から井戸を利用している世帯は断水の戸数に含まれていない。八代市ではほぼ断水が解消したが、井戸水利用の世帯が多数あり、いまも4400世帯で不具合が続いている。一緒に検索されているワードは「ポンプ」「出ない」「濁り」「水質検査」などの言葉が多かった。八代市の公式Xが「行政から補助を受けて、無料で井戸を掘る」といった内容を説明する業者について「そのような事実はない」と注意を呼びかけている。
上位に頻繁に現れないが、被災地の厳しい環境を写し出すような医療・健康に関する検索ワードもあった。当初は緊急対応にあたる総合病院の名前を検索する動きが多かったが、しばらくすると「眼科」「歯科」など具体的な診療科を検索する動きがあった。片付けでの粉塵や断水で十分な歯磨きができず口腔環境が悪化する事象が検索ワードから見えてくる。この1週間で仕事・なりわいの再建に関する検索ワードが強く出始めている。過去の別の災害では復旧工事関連の求人はたくさんあったが、事務や接客の仕事が乏しく、需要の偏りから雇用のミスマッチも課題となっていた。
