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明治大学発のベンチャー企業、ポル・メド・テックや、鹿児島大学と京都府立医科大学などのグループは、腎臓を取り除いたサルに、特殊なミニブタの腎臓を移植する手術を行ったと発表した。移植に使われたのは、米国の企業が開発した、ヒトへの臓器移植を想定して、拒絶反応が起こりにくいように遺伝子操作されたブタの腎臓。きのう、鹿児島大学で行われた移植手術の結果、その日のうちに移植された腎臓を通じて、尿が排出され、血流も確認できたということで、グループは、サルの体で、ブタの腎臓が機能したことが確認されたとしている。研究の代表者を務める、鹿児島大学の佐原寿史教授は、サルに移植する研究を着実に進め、異種移植の実用化につながる道筋を切り開きたいとコメントしている。また、ポルメドテックは、ドナーとなるブタを安定的に供給できる体制を整えることができたと考えているとコメントしている。いわゆる異種移植の研究は、移植医療での臓器の不足を背景に、世界各国で進められていて、米国では、すでに試験的にヒトへの移植が行われ、日本でも研究が進んでいる。