マツコの知らない世界 (マツコの知らないガテン系ファッションの世界)
ガテン系の創成期「ニッカポッカ時代」。ニッカポッカの語源は、アメリカの膝丈ズボン「ニッカーボッカーズ」。ゴルフや乗馬などで重宝され、明治時代初期、ゴルフ文化とともに日本に上陸した。1958年、東京タワーの建設現場で、ニッカーボッカーズを履く作業員の姿があった。高度経済成長の建設ラッシュにともない、全国各地で作業服として定着し、ニッカポッカと呼ばれるようになった。ニッカポッカは、ニッカーボッカーズと違い、足首まで太くなっている。ニッカポッカの膨らみ部分は、膝周りをゆったりさせ、曲げやすくした結果生まれた。高所作業で、膨らみ部分が風ではためくことで、危険を察知する役割もある。横に広がることで、障害物に当たったことを感知するセンサーの役割も果たし、足元の環境を見ずに把握できる。2000年代に入ると、ニッカポッカは減少する。不良っぽいなどの風潮が広がり、全国の現場でニッカポッカが禁止されていった。