イット! (ニュース)
アニメ・秘密結社鷹の爪など数々の作品を手掛けているDLE。この会社の代表は秘密結社鷹の爪の監督で主人公・吉田くんの声も担当している小野亮さん。去年業界に先駆けてAIを活用した映像制作スタジオを開設。生成AIを活用し制作しているショートアニメ「小泉八雲のKWAIDANの世界」。1話約3分。アニメ風と実写調の異なるタッチで映像化している。その制作現場を覗いてみると。制作チームは監督の小野さん以下4人。描き下ろしのオリジナルキャラクターデザインから絵コンテに沿ってシーンごとの画像を生成AIを使って生成。生成AIにプロンプトと呼ばれる文章で顔の表情や背景などを指示していく。ところが出来上がりを見てみると中々絵コンテのようなイメージにはならない。そこで、赤ちゃんを抱きかかえているようなと新たな指示をしたが、赤ちゃんが出てきてしまっていた。それでもさらに細かな指示を追加するなど修正を重ねるとようやくイメージ通りの画像に。この画像をもとにさらに指示を加え動画を作成していく。いわば絵心がなくてもアニメ制作が可能。スタッフの中にはアニメ制作の経験がないという人も。革命的な変化を起こしつつあるAIによる映像制作。その最大のメリットは制作期間の短さ。こちらの制作会社では3分のショートアニメを作る場合、従来の手法では約3週間かかっていたが、AIを使用するとわずか4日で作れるようになったという。かつては作画から編集、声の編集までほぼ1人で完結させる制作スタイルだったという小野さん。AIに大きな可能性を感じているという。一方で生成AIを使ったアニメ制作はまだ発展途上、複雑な動きを表現することに難しさが残るなど多くの課題がある。また、AIによって生成された著作権侵害にあたるような映像がネット上で拡散され問題になることもあり、小野さんは「AIの活用は賭けだった」と話す。こちらの会社ではAIを活用し観客のアバターが参加できるインタラクティブ映画を開発するなどAIの新たな形での活用法も模索している。
