列島ニュース (静岡局 昼のニュース)
富士山の夏山シーズンを前に、安全な登山マナーを広く周知しようと、県などで作る協議会は登山の際の注意点や入山のための準備についてまとめた動画を製作し、インターネットで公開している。動画を作成したのは環境省や静岡県、山梨県などでつくる「富士山における適正利用推進協議会」。動画投稿サイト・YouTubeに公式チャンネルを開設し、登山の際の注意点などを紹介する10分、4分、1分の動画を公開している。それぞれ日本語版と英語版の動画がある他、中国語や韓国語などの字幕がつけられ、外国人がわかるようになっている。動画では技術や体力にあった登山ルートを選び、余裕のある登山計画を立てることや、両手があくヘッドライトや防寒着など、必要な装備を用意することなどを呼びかけている。静岡県では今年の夏山シーズンからの登山規制に向けて、登山者1人あたり4000円の入山料を徴収することや、静岡県側に3つある5合目の登山口の通行時間を規制することなどを定めた条例が施行された。県富士山世界遺産課は「初心者も登山に慣れている人もマナーを改めて確認し、安全に富士登山を楽しんでもらいたい」としている。