首都圏情報 ネタドリ! 相次ぐ赤ちゃん遺棄事件 どうしたら命を守れるか
予期せぬ妊娠などで悩む女性たちを支援する都内のNPO。去年1年間の妊娠に関する相談はおよそ400件。内容に応じて病院や行政につなぐなどしている。相談の中には相手の男性の対応に悩む声が少なくない。BONDプロジェクト代表の橘ジュンさんは男性の当事者意識の低さを痛感している。交際相手の男性が同居していたにもかかわらず赤ちゃんの命が失われた事件がある。川崎市で3年前、20代の女性が自宅で出産。そのまま殺害し遺棄した疑いで逮捕された。裁判では同居していた男性が弁護側の証人として証言した。一方の女性は同居する男性に対し妊娠を相談できなかったと述べた。この裁判で専門家として証言を行った慈恵病院・院長の蓮田健さん。女性には境界知能と呼ばれる学習や生活で困りごとを抱えやすい特性があり、周囲に相談することが難しかったと指摘する。同居していた男性は事件のあと女性と結婚。女性には執行猶予がついた有罪判決が言い渡された。
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