モーサテ Marketリアル
日本ペイントHDの若槻共同社長はM&Aについて大事なのは優秀な経営陣がいる。もうひとつ大事なのはEPSに最初の年から貢献しなければいけないと語った。主なM&A(合併、買収)は2021年NIPSEAGroup(アジア)、PTNIPSEA(インドネシア)、2022年Cromology(フランス)、JUB(スロベニア)、2025年AOC(米国)。リスクの低い良い会社など32件のM&Aをしている。先月28日、米国AOCを6300億円で買収すると発表。収益性がよく初年度からEPS15〜17円。経営陣が優秀。リスクを極小化する。良い会社であればリスクは減る。高値で買ってもリスクはある。日本ペイントの今年の予想EPSは52.8円。
今後の業績見通しは2024年12月期通期の売り上げ収益は前年比10.9%増の1兆6000億円。営業利益1840億円(9%増)。現時点で売り上げは2%上振れ、利益需要も0.5%くらいの上振れ。株価は上場来高値から4割弱の水準。PERが低下していることから株価は低迷。EPSは高いがPERは伸びない。成長力はあるが過小評価されている。現時点で中国の景況感が良くない。そのあたりが嫌気されている。投資家との対話を深めて買ってもらえるように努力するなどと若月共同社長は語った。