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箱根駅伝は山上り5区へ。45秒差で追う2位・青山学院は3回目の山上りに挑む4年・若林宏樹。愛称は「山の神」ならぬ「若の神」で、首位・中央との差を詰める。その後4年で初出場の中央・園木大斗と若林へ沿道のファンが声援で2人のラストランを後押し。そして9.5km付近で若の神が首位浮上。箱根で競技人生を終える若林が区間新記録で青山学院が往路優勝。2位は中央で優勝候補の駒澤が4位、國學院は6位だった。そして復路は青山学院6区は4年・野村昭夢で、衝撃の山下りをみせる。前人未到の56分台を狙える超ハイペース。しかし徐々に険しい表情になり下を向いた。そのとき野村を支えたのはシューズに書かれた中間からのメッセージ。力をもらった野村は前人未到の56分47秒で区間新記録。さらにMVPも獲得。その青山学院を猛追したのは2年ぶりの優勝を目指す駒澤大学。7区 3年・佐藤圭汰が激走する。佐藤は2位でたすきを渡し、区間新の1時間43秒を記録。トップ・青山学院は2分以上差を詰められてしまう。それでも8区 3年・塩出翔太が快走し2年連続の区間賞で2位・駒澤との差を広げる。そして9区、笑顔でたすきを受け取ったのはキャプテンで4年の田中悠登。地元・福井のアナウンサーに内定している。2位・駒澤と2分21秒差まで縮めると走りながらセルフ実況した。そして最終10区を任されたのは原監督就任21年目で初の1年生アンカー・小河原陽琉。そして笑顔をアピールししてフィニッシュした小河原は区間賞。青山学院は大会新記録で2年連続8回目の総合優勝を果たした。リベンジを狙った駒澤は2年連続2位も復路新記録。大学駅伝3冠を狙った國學院大學は過去最高タイの3位に入った。