米国から長崎へ 鐘に込めた思い

2025年6月5日放送 15:11 - 15:20 NHK総合
午後LIVE ニュースーン よみがえる”平和の鐘” ~長崎・浦上天主堂~

セントルイスにある鐘の製造会社で今年3月、鐘の最後の仕上げの工程が進められていた。かつて浦上天主堂に吊るされていた鐘の写真を参考に、可能な限り忠実に再現した。鐘の寄贈はマサチューセッツ州の大学教授による呼びかけで実現した。ノーラン教授が原爆についての研究を進めるきっかけとなったのは祖父の存在。祖父は27歳のとき、ロスアラモスで行われていた計画に参加した。祖父は放射線の人体への影響を検証し危険性を計画の総責任者に訴えていたが、懸念が聞き入れられることはなかった。終戦直後には、調査団の一員として広島・長崎に入り被爆者などを調査した。遺品には、その際に撮影されたと見られる浦上天主堂の写真も残されている。
ノーラン教授は去年からリメンバリング・ナガサキという授業を持っている。原子爆弾がどう開発され投下されたかだけでなく、長崎県の歴史や被爆者を描いた文学など多様な視点から原爆の影響を考える。ノーラン教授が長崎に鐘を贈る計画を思い立ったのはおととしのこと。カトリック信者で被爆二世の森内浩二郎さんに、アメリカ市民から鐘を贈ってもらえたらどんなに素晴らしいことかと持ちかけられた。賛同したノーラン教授は、全米15か所で講演し寄付を呼びかけた。
長崎に寄贈された鐘が鐘楼に飾られる前に一般公開された。展示室にはもかつての鐘も展示されていて、見比べることができる。


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