めざましテレビ NEWS
日本時間おととい行われた米露首脳会談は明暗の分かれる結果となった。当初1対1で行われる予定だった会談は外相などを交えた3対3に変更。会談の焦点は停戦への道筋。トランプ大統領は会談後「10点満点だった」と自画自賛したものの、停戦への具体的な言及はなかった。プーチン大統領はウクライナ侵攻について「危機の根本原因が全て排除されなければならない」と従来の主張を繰り返し、譲歩しない姿勢を鮮明にした。会談の最後には「次はモスクワで」と普段英語を話さないプーチン大統領から余裕とも取れる一言が。海外メディアによると、プーチン氏は首脳会談内でウクライナ東部のドネツク州・ルハンスク州の譲渡を要求。また、ニューヨーク・タイムズは二度とウクライナや欧州諸国を攻撃しないと書面で約束する用意があるとトランプ氏に伝えたと報じた。専門家は「何一つ譲歩することなくロシアが望むことをトランプに受け入れさせたということで、プーチンからしたら120点満点の成果だったのではないか」と指摘。会談後、トランプ氏はSNSでウクライナ・ゼレンスキー大統領や欧州各国の首脳らと電話で会談したことを明らかにし、「戦争を終わらせる最善の方法は単なる停戦ではなく、和平協定に直接進むことだと全員が判断した」と投稿。ゼレンスキー大統領は戦争終結に向けた協議のため、18日ワシントンでトランプ大統領と会談予定。トランプ大統領はFOXニュースのインタビューで「合意を結ぶしかない。ロシアは大国でウクライナはそうではないからだ」と話している。