米騒動とJA 農家の親子は

2025年6月27日放送 22:03 - 22:16 テレビ東京
ガイアの夜明け ”あなたの一票”

東京23区に隣接する三鷹市、約19万人が暮らすこの町はベッドタウンとして人気。今回の都議選では、現職2人に8年間議席がなかった自民党の新人が挑んだ。三鷹市は1割程が農地で367人が農業に携わっている。元アメフト日本代表の岡田啓太さんは大手ゼネコンに務めていたが、9年前に岡田農園の一人娘と結婚し婿入りして農業の道に入った。師匠は義父の源治さん、源治さんは300年続く農家の14代目で「JA東京むさし」の元支部長を務めていた。JAの組合員は1000万人以上、自民党最大の支持母体として政治に大きな影響力を与えてきた。しかし、JA改革を訴えていた小泉氏が農水大臣に就任し、JAを通さない形で備蓄米を放出した。一方JAは大量に購入していた備蓄米の流通が遅れ、批判が殺到し両者の関係は変わりつつある。
6月8日、自民党の選挙事務所ができていた。新人の亀岡さやか候補、祖父は元農水大臣だという。JA系の政治団体からの推薦状もあり、支援が約束された。そこへ、源治さんと啓太さんも駆けつけた。岡田親子が政治に関心を持つ理由は、東京都の予算として承認された「都市農業活性化支援事業」。560万円のビニールハウスは、360万円を助成金で賄った。無人販売所も助成金で作ることができた。岡田親子は農家を守ってくれる政治を求めていた。
6月13日、都議選告示日。亀岡候補が追う現職も動き出していた。都民ファーストの会・山田浩史候補と、立憲民主党の中村洋候補。ライバルたちが生活困窮に焦点を当てる中、亀岡候補は農業の大切さも訴えていた。
岡田農園が跡継ぎを得て新たに始めた一つが、キッチンカー。啓太さんが運営している。キッチンカーで三鷹の農産物をアピールし、地元で作った野菜の販売会も行っている。地域住民との関係を長年大事にしてきた源治さんは、15代目となる啓太さんに少しでも多く農地を残そうとしている。しかし、東京で広大な農地を次の世代に引き継ぐには相続税という大きなハードルがある。そのため三鷹の農地も年々減少している。そんな中、跡継ぎとして奮闘するJA青壮年部の面々。今や啓太さんはそんな若手農家の中心的存在。この日、馴染の店に集まったのは啓太さんの先輩農家たち。近況報告をし合う中、話しは都議選のことに。農家としての意見と、子どもの親としての意見があるという話しになり、3人の娘がいる啓太さんもまだ誰に入れるか迷っていた。
選挙戦最終日に土曜日、歩行者天国となった駅前の通りに亀岡候補の姿があった。亀岡候補が向かったのは地域のJA。そして、投開票日当日。亀岡候補の選挙事務所を尋ねると、早々に当選したのは立憲民主党と都民ファーストの会の現職2人。自民党の8年ぶりの議席奪還とはならなかった。今回の選挙で啓太さんは、政治への関心を強めたという。


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