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アジア開発銀行は、アジアのインフラ開発や貧困削減などを目的に、1966年に設立された。現在の浅川雅嗣総裁が、来年2月に退任する意向を表明したことを受けて、後任となる総裁の立候補をきのうまで募っていた。その結果、立候補したのは、日本政府が推薦し、ことし7月まで財務省で財務官を務めた神田眞人氏1人だった。神田氏は、歴史的な円安局面が続く中で、財務官として大規模な市場介入の指揮などに当たり、現在は金融国際経済を担当する内閣官房参与となっている。立候補に当たって公表した声明では、アジア太平洋地域の持続的で包括的な成長の達成に向けて、尽力したいとしている。今後、加盟する国や地域による信任投票が行われ、来月28日に結果が公表される。アジア開発銀行のこれまでの10人の総裁は、すべて日本人が務めている。