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奥能登を隊列を組んで走るキャンピングカー。まだ現地は道路事情も悪く、道の選択を誤るとパンクのリスクなどもある。先導役を務めるのはキャンピングカーのシェアリングサービス会社の広報・中川生馬さん。穴水町に暮らす中川さん。自らも被災した。能登の復興には外からの支援が何よりも必要だと考えている。中川さんの会社では被災地で活動する工事業者や支援団体に向け、19台のキャンピングカーを提供している。多くの車を集められるカギがこの会社のシェアリングサービスという仕組み。車をシェアしたい個人オーナーやレンタカー会社がサービスに登録。利用者は利用料を払い、車が空いている時間にマッチングしてもらう。今回の地震では500台の所有者から提供を募り、通常の利用料の約5分の1で工事業者やNPO法人に車を届けている。全国各地からキャンピングカーを提供してくれたオーナーたち。車には支援物資も乗せてくれていた。車両の提供を希望したNPO法人。珠洲市を拠点に医療支援を行っている。今回スタッフの宿泊や休憩場所が確保できなかったのは想定外だった。「大規模災害に備える準備をしているが、今回の能登半島地震”お前らの準備全く足りてないよ”って思いっきり頭を殴られた気分」と話した。穴水町を拠点にして復旧に関わる業者にも車両を提供。仮設住宅の設備などを担当する男性はこの車で1週間滞在しながら仕事を続けている。「やっぱり近くに拠点を構えられるって非常にありがたい」と話した。シェアリング会社では利用者の要望を受け、現地に出向いてのサポートも行っている。中川さんは「キャンピングカーがどうやって生かされたのかを皆さんとシェアして次に繋げていくのが大切」と話した。出演者は「こういう活動で支えられていることが沢山あるんだなと思うと本当に頭が下がりますね」等とコメント。