NHKニュース7 (ニュース)
参議院選挙の敗北を受けた総括について、議論が続く自民党は来月2日の会合でまとめ、党の両院議員総会に報告することになった。きょう示された総括の素案では、現金給付をはじめとする選挙の公約が十分に国民に伝わらなかったことや、政治とカネの問題が影響したことなどを敗因として盛り込んでいて、出席者が意見を交わした。
一臨時の総裁選挙を巡っては、石破内閣の副大臣や政務官からも実施を求める声があがっている、笹川農林水産副大臣を中心に旧茂木派に所属していた中堅若手議員らが会合を開き「政府の役職にとらわれることなく、自民党の議員の1人として行動していく必要がある」という認識を共有した。きのう、政務官の辞任を示唆した神田法務政務官は「総裁選の前倒しをスべきという気持ちを固めつつある」と述べた。こうした動きについて、鈴木宗男参議院議員は、NHKの取材に対し「副大臣や政務官を辞めてまで総裁選挙を求めることは国益を損なう行為で無責任だ。国民のための仕事を放棄して政局に加担している」と述べた。一方、小泉農相は「一議員としてしっかり対応を考えたい」と述べた一方、中谷防衛相は「人気を全うしている間は現職首相に対し失脚を求めることはすべきでない」と述べた。こうした動きに立憲民主党の野田代表は「どちらにしろ早く決着してほしい」と苦言を呈した。自民党は来月2日の午後1時半から両院議員総会を開催することを決め、党所属の国会議員に通知している。両院議員総会では、党執行部が参議院選挙の総括を報告し、正式にまとまれば、臨時の総裁選挙の是非を判断する手続きを行う。
