茨城 つくば 視覚障害者をサポート スポーツ観戦の“新システム”

2025年3月24日放送 18:30 - 18:35 NHK総合
首都圏ネットワーク (ニュース)

茨城・つくば市の筑波技術大学は聴覚に障害のある人たちのスポーツ観戦をサポートするシステムを開発した。筑波技術大学は視覚と聴覚に障害のある学生のための国立大学で、大学の体育館を使って聴覚障害者のスポーツ観戦をサポートするシステムのデモンストレーションが行われた。障害のある学生たちが見ているのはスマートフォンの画面。そこに次々と試合の情報が表示されている。聴覚障害者のスポーツ観戦では場内アナウンスが聞こえず試合の進行が理解できないことやプレーに対する歓声が上がっても分からないことがある。今回のシステムでは観戦する人たちが場内アナウンスなどを聞いたらその情報を投稿していく。するとすぐにスマートフォンの画面にタイムラインで表示され聴覚障害者の観戦の助けになる。タイムライン上に流れるのは目の前のプレーについての情報や選手の特徴など、さまざまだ。そして見ている人のナイスシュートといった感想なども投稿され感動を共有することができる。ほかにも質問を投稿すると詳しい人が答えを返してくれるなどいろいろな活用ができる。システムの開発は筑波技術大学を中心にした複数の大学の研究者のチームが進めている。リーダーの白石優旗准教授は「このシステムで聴覚障害者には何よりもスポーツ観戦における一体感を感じてほしい」と話している。ことし11月、聴覚障害のある人たちの国際的なスポーツ大会、デフリンピックが初めて日本で開催される。白石さんたちは今、この大会に向けて改良に取り組んでいる。その1つが多言語化。世界の15の主要言語に対応し、投稿と同時に翻訳されことばの壁を越えたコミュニケーションが可能。さらに特殊な眼鏡をスマートフォンに接続して装着すると目の前にタイムラインが現れ試合から目を離すことなく情報が得られる。この日、筑波技術大学のOBでデフリンピックバドミントン競技の日本代表候補、沼倉昌明選手とシステムの活用について相談した。研究チームでは沼倉さんを通じて競技の主催者に協力してもらいこのシステムを観客に広く使ってもらうことを目指している。障害がある人もない人も同じように情報を入手でき暮らしを楽しむことができる社会を目指し研究が進んでいる。このシステムはスポーツ観戦以外でもイベントの観覧などにも活用でき来月から開かれる大阪・関西万博の中でもデモンストレーションを行う予定だ。


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