首都圏ネットワーク (ニュース)
茨城県日立市にあるウミウの捕獲場から中継。日立市などによるとウミウはおよそ1300年の歴史を持つ伝統の漁法、鵜飼いに使う鳥。現在全国11か所の鵜飼いの地で使われているウミウはここ日立で捕獲されたウミウだ。断崖絶壁にある全国でただ1つのウミウの捕獲場。春と秋に捕獲のシーズンがあるが、それ以外の今のような時期は一般開放されていて中を見学することができる。ウミウは渡り鳥で春は南から北へ、秋は北から南へと渡ってくる。そうするとちょうど中間地点にある日立市はウミウが羽を休ませる、ちょうどいい休憩地点なのだという。かつてはこうしたウミウの捕獲場が全国にあったが、戦後、ウミウの需要が少なくなったり後継者が減ったりといったことで今はここ、日立市でしか捕獲が行われていない。ウミウの捕獲技術は日立市の無形民俗文化財に指定されていて今も大切に受け継がれている。そしてその日立市から捕獲者として認められているのは柴田勝典さんと篠木拓さんの2人だけだ。カギ棒という道具をウミウの足に引っ掛けて傷をつけないように捕獲する。模型で再現した。気配を最大限殺して捕獲するのが重要。群れで行動する習性のあるウミウはおとりのウミウを見つけると羽を休めに来る。気付かれないよう隙間からカギ棒を伸ばして捕獲する。柴田さんは「私達2人と日立市には全国の鵜飼いを支える責任があるのでこれからも全国の鵜匠、あとは鵜飼い関係者の方々と協力しながら鵜飼い文化、捕獲の文化を、伝統を継承していきたい」と話した。日立市のウミウ捕獲場の一般公開だが、今月30日までとなっている。期間中は柴田さん、篠木さんが捕獲場の様子を案内するという。