被災した建具 無料で収集&引き渡し

2026年4月15日放送 2:55 - 3:05 NHK総合
おとな時間研究所 (おとな時間研究所)

石川・珠洲市の中心地から車で10分程の場所にある大きな倉庫。建築家の山岸さんはこの倉庫に地震や津波で壊れた家から引き取った障子やふすまなどの建具を保管している。おととしの元日、M7.6、最大震度7の地震が能登半島で発生。珠洲市は最大4.3m(推定)の津波に襲われ被害が拡大した。さらに、地震から9か月後、復興に向けて歩みが進められていた中、観測市場最大の豪雨に襲われた。1年の間に起こった複合災害、市内の家屋のほとんどにあたる5613棟が倒壊などの被害を受けた。珠洲市は壊れた建物の解体と撤去を去年10月末ごろまで順次進めた。山岸さんは1年ほど前に公費解体される建物から使えそうな建具を引き取る活動を始めた。それらを建具バンクと名付けた倉庫に保管し、希望する地元の人たちに無償提供している。並んだ建具は能登の職人の技が生かされている。
去年6月、山岸さんは解体を控えた珠洲市の民家を訪れた。家の持ち主の宮前さんは60年以上この家で暮らし、2人の子どもを育てた。家は地震で土台が傾き半壊と判定された。子どもと相談して解体を決めたが、せめて建具だけでも誰かに使ってもらいたいと山岸さんに引き取りを依頼した。山岸さんはガラス戸や襖など126枚を回収した。収集後は1種類ずつ写真撮影と採寸を行う。建具を引き受ける活動をボランティアで行う山岸さん。普段は愛知県の大学で建築学を教えている。珠洲市と関わるきっかけは4年前に開催された芸術祭だった。能登で受け継がれてきた豊かな建築や文化を残したいという思いから山岸さんは建具バンクを立ち上げた。


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