NHKスペシャル “モノ言う株主”と日本企業 攻防の舞台裏
太陽ホールディングスの佐藤社長は、就任して14年で営業利益は4倍となり過去最高益を達成したにも関わらず、大株主のオアシス・マネジメントに社長解任を提案された。最高投資責任者のセス・フィッシャー氏は、佐藤社長にはガバナンスに関する違反があった、社長を辞め会社を去るべきと考えていると話した。佐藤氏が社長になってから参入した医療医薬品事業について、企業価値を破壊すると強い言葉で批判した。利益率が低く、オアシスは医薬品事業の見直しを要求したが、佐藤氏から納得のいく回答は得られなかったとしている。佐藤氏は半導体関連事業の売上は海外が9割以上を占めるが国際情勢の不確実性が増しており、国内がメインの医薬品事業はリスクの分散につながるとみていた。佐藤氏は株主総会ギリギリまで株主のもとをめぐり、医薬品事業の改善案を説明していた。結果、続投に賛成は46.09%で社長の座を退くことになった。