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中国国防省はきょう午前、訓練用の模擬弾頭を搭載したICBM(大陸間弾道ミサイル)1発を発射し、太平洋の公海上に着弾させたと発表した。今回の発射は年間の訓練計画に基づいて行い、国際法や国際的な慣例に準拠していて特定の国や目標に向けたものではないとしている。中国がこうしたICBMの発射訓練を公表するのは異例。日中関係筋によるとオーストラリアや米国などに対しては中国側から事前に発射訓練の通告があったということで、着弾したのはオーストラリア周辺の公海上である可能性があるとしている。オーストラリアは軍事的な活動を活発化させる中国を念頭に米国、英国との3か国の安全保障の枠組みAUKUSに基づいて原子力潜水艦の導入計画を進めるなど抑止力の強化を図っていて、今回の発射はAUKUSをけん制するねらいがあるという見方も出ている。