news every. (特集)
警視庁鉄道警察隊に密着。都内の巨大ターミナル駅で日々職務にあたる警察官の活動を追った。駅構内の分駐所には道をたずねる人がひっきりなしにやって来る。今、増えているのは外国人旅行者。警察官は地図を使って丁寧に説明。翻訳アプリを使うこともある。外国人が多い時には1日30組以上、道を聞きに来るという。今年も増え続けている外国人旅行者は6月までの上半期で1770万人を超え、過去最も多かった去年を大きく上回るペース。駅構内のパトロールをしている最中、外国人に次々と声をかけられた。外国人にとって駅構内の警察官は頼れる存在。警察官が戸惑うことも多い。これから新幹線に乗るという米国在住の韓国人の家族に、日本の警察官の印象を聞くと、日本の警察官に良い印象を持っていた。
警視庁鉄道警察隊に密着。駅の安全を守る警察官の仕事は道案内ばかりではない。駅構内の犯罪抑止も重要な任務。ある日の午後、パトロールをしていると1人の男性に目を止めた。警察官の姿を見て一瞬目をそらした。鉄道警察隊は職務質問を行った。男性の所持品はスマホ、財布、電子たばこなどで危険性のあるものはなかったが、警察官は男性の年齢に不自然さを覚えていた。男性は17歳でたばこを隠そうとしていた。警察官は少年を補導し、交番で未成年者の喫煙について厳重注意した。別の場所で警察官が突如動き出し、人混みの中に不審な人物を見つけた。男性は素直に応じたが、職務質問を振り切って走り出した。男は人混みの中へ突っ込んでいった。無理に追えば駅の利用者に危険が及ぶ恐れがあったため、男の逃走経路を見極めながら周辺を警らする警察官に応援を要請。逃走した男はその後、情報を共有した警察官に追われることになった。