ZIP! ?よミトく!
日本を代表する詩人・谷川俊太郎さんが亡くなったことが分かった。92歳だった。谷川さんが綴る詩は幅広い世代に愛された。1963年に放送が開始されたアニメ「鉄腕アトム」。主題歌の作詞を担当したのも谷川俊太郎さんだった。原作者の手塚治虫さんから直接電話で依頼があったという。1931年、東京で生まれた谷川さん。21歳のときに最初の詩集「二十億光年の孤独」を刊行。その後、多くの詩を手掛け数は数千にのぼる。さらい詩人としてだけではなく、アメリカの絵本を翻訳し小学校の教科書にも掲載されている「スイミー」、「スヌーピー」の漫画の翻訳なども手掛けてきた。きのう都内のブックカフェでは谷川さんの特設コーナーが設けられ、親子連れの姿が見られた。谷川さんの作品は小学校や中学校に40年以上掲載されているものもあり、時代を越えて愛され続けている。小学6年生の国語の教科書には谷川さんの代表作「生きる」が掲載されている。水卜アナが大好きだという谷川さんの作品、中学1年の国語の教科書の最初のページに掲載されている「朝のリレー」を朗読した。詩人として70年以上描き続けた詩への思いについて「道端に草花が咲いているじゃないですか。きれいなだな、かわいいなと思って気持ちが豊かになるじゃないですか。詩もそういうものでありたい」と語っていた。葬儀はすでに近親者のみで執り行われ、後日「お別れの会」が開かれる予定。