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東京・渋谷にある店舗「zero waste cafe & bar(ash)」で提供しているのは、ナツメヤシの実、デーツの種など12種類の廃棄農作物から作られた環境に優しいコーヒー豆を使わないコーヒー。近年、世界を揺るがしているのが「コーヒー2050年問題」。地球温暖化の影響で、30年後には約50%のコーヒー豆が収穫に影響を受け、価格が高騰すると言われている。この問題を解決するためにドリンクを開発したのは、アメリカ・シアトルに拠点を置く「ATOMO COFFEE」。カリフォルニア州にあるデーツの農園では、1日に約2万kgのデーツの種が捨てられているという。それを乾燥させ、粉砕したものと、レモンの皮などをアップサイクルした材料を独自の技術で焙煎。あとは通常のコーヒーマシンで抽出するだけ。コーヒーに近い味わいを実現した。通常のコーヒー豆を使ったコーヒーと比べて、CO2の排出量は80%減り、使用する農地も70%少なく生産することができる。ATOMO COFFEE・エドホーンCOO「ATOMOが日本の皆さんにとって定番の商品になり、お気に入りのカフェや小売店、コンビニエンスストアでも気軽に飲めるようになることを願っている」。環境に優しいコーヒーの取り組みを広げようと、日本でも販売がスタート。このカフェでは、ゴミになってしまうものを“そもそも出さない”廃棄物ゼロを目指す「ゼロウェイスト」がコンセプト。