FNSドキュメンタリー大賞 (FNSドキュメンタリー大賞)
仙台市の百貨店で有名駅弁が集まるフェアが開催され、米坂線を応援するコーナーも設けられた。署名活動に出向いたのは米坂線の復旧に向け活動している置賜農業高校の学習グループ。江本一男さんともに仙台の人々に署名を呼びかけた。2023年9月、第1回米坂線復旧検討会議が開催。会議はJR東日本・山形県・新潟県・沿線7市町村の自治体で構成された。会議の中で地元側は復旧の必要性を繰り返し訴えたがJR側は復旧費用の分担と復旧後の安定的な運営が課題と主張。災害で被災した鉄道の存廃議論は全国で行われており、岩手県の岩泉線や宮城県の気仙沼線などは多額の復旧費用が枷となり廃止されている。会議を重ねていくごとに米坂線の復旧には高い壁があることを地元自治体は実感していく。JRの試算では利用促進策を講じたとしても米坂線の利用者数は2040年には確実に減少するという結果が。米坂線の沿線では並行して高規格道路の整備が進んでおり、すべて開通すれば大幅な時間短縮が見込まれ、鉄道の存在感はさらに低下する。会議では「JR単独運営」「上下分離」「地域が運営する鉄道」「バス転換」の4つのパターンを想定し議論が進んだ。JR単独での運営を希望する自治体に対し、JRは赤字路線である現実は変わらない、復旧させるならば地元にも覚悟を示して欲しいとつきつけた。
JR陸羽東線は不採算路線。JRの収支公表に危機感を抱いた大崎市は「陸羽東線再構築検討会議」を設置し、職員へアンケートを実施。車通勤の職員の多くが電車でも通勤できるとわかり、市は第2・4水曜を公共交通通勤デーに設定し、陸羽東線の普段使いを促した。陸羽東線は「市立おおさき日本語学校」に通う生徒たちの足としても活躍している。米坂線復活絆まつりが開催された。