NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
次の教皇を決める選挙コンクラーベは2日目となる8日、会場の礼拝堂の煙突から教皇が決まったことを示す白い煙があがった。その後、アメリカ出身のロバート・フランシス・プレボスト枢機卿が第267代ローマ教皇に選出され、レオ14世と名乗ることが発表された。アメリカ出身の教皇誕生は初めて。プレボスト氏は2023年、バチカンの司教省長官に任命され、フランシスコ前教皇によって枢機卿に任命。プレボスト氏はフランシスコ前教皇からの信頼が厚かったとされ、貧しい人々や移民に寄り添ってきたという。一方、アメリカのメディアは司教としてペルーで在任中、学校でのジェンダー教育に反対姿勢を示したほか、同性愛者に対しても一定の距離を置いていると伝えている。アメリカのトランプ大統領はSNSの投稿でプレボスト枢機卿にお祝い申し上げる。初めてアメリカ人が教皇になることは光栄。私たちの国にとってなんという感激。なんという大いなる栄誉だろうとして新教皇の選出を祝った。また、ロシアのプーチン大統領はロシアとバチカンとの間で築かれてきた建設的な対話と協力関係がキリスト教の価値観を基盤にさらに発展していくことを確信しているなどとする祝辞を出した。さらにウクライナのゼレンスキー大統領はSNSにロシアの侵攻非難し市民の権利守るローマ教皇庁の一貫した立場を高く評価している。ウクライナにとって決定的瞬間であるいまバチカンには正義を取り戻し永続的な平和を達成するウクライナの取り組みに道徳的・精神的な支援を続けて欲しいと綴り、停戦に向けて新しい教皇が果たす役割に期待を示した。